3月も半ばを過ぎてミュンヘンに雪が戻ってきました。
いろいろ紆余曲折がありましたが、何とか提出した論文テーマ(案)に指導教授の合意を得られました。
当初はもっと実務に則した別のテーマで論文を書きたいと思っていたのですが、結局、どちらかというと制度設計というか政策的な内容について書くことになってしまいました。論文にどんなテーマを選ぶかについては、自分の書きたいことと教授の興味が全くズレていては、指導を受け付けてもらえないし、自分の興味のあることが実際に学術論文としてまとめやすい内容かどうかは別問題だったりして、なかなか難しいところです。
選んだテーマは、指導教授の興味のありどころにも近く、論文としてはまとめやすいだろうと思うので、まぁ、落ち着くところに落ち着いた、ということなのかも知れません。しかし、これから4ヶ月間で、日独両方の関連する問題について資料を集めて読み込んで論文としての体裁を
ドイツ語で整える。軽く気を失いそうな話です・・・。
その一方で、今年の夏学期から私の指導教授もゼミを持つことになったという朗報も!そのゼミに入れれば毎週1回、必ず指導教授に会うことができるはず!いずれにせよゼミの単位は絶対取らなければならないので、指導教授のゼミに入れればまさに一石二鳥です。ゼミの参加について先生の了解を得た上で正式な申込をしたところ、今日受け入れ許可のメールが来ました!
それにしても明文化されていない手続がいっぱいあるので、留学生としてドイツの大学で勉強するのは思った以上に大変です。それに、私達留学生がドイツ語ネイティブでないということも、あんまり考慮されていないような容赦のない仕打ち、と思うことも多々あります。そもそも冬学期の講義もあんまり容赦なかったですし、夏学期から始まるゼミは、ドイツ人学生と一緒に討論しなければならず、さらに過酷らしいです・・・。
LMUのLLMには、日本から2年間在外研修として派遣される公務員の方が時々いらっしゃるようですが、最初からドイツ語が堪能な方は別として、最初の1年はドイツ語をしっかり勉強して、2年目に大学院での勉強に全力投球できるようにされた方がいいのではないか、と思います
(余計なお世話かもしれませんが、税金で留学されているのだから、最大限の成果を上げていただきたいと納税者としては思います)。
ZOPまたはDSH2までとっておかないと、LMUでは聴講生としてしか登録できませんが、正規留学生として登録できないと、大学のイントラネット(学内の公の掲示板には掲示されない情報がたくさん掲載されている)にも入れないし、図書館から本を借りるのも簡単にはできず、大きなハンディを背負うことになってしまいます。これらの情報を直接入手可能な正規留学生ですら、受動的に待っていては絶対ダメで、プロアクティブに自分で動かないと大事な手続や期限を見逃す可能性があります。学期中は他の留学生が助けてくれる可能性もありますが、留学生仲間に会う機会のない春休み中にも、どんどん手続は進んでしまいますから注意が必要です。