大学は春休み中ですが、今日久しぶりに更新のネタが出来ました。留学生のお世話係Frau Dr. Bからお叱りのメールが来たからです。
今年の1月に、私の論文指導教授(Betreuerin)が選定されたという連絡が、Frau Dr. Bからありました。その直後に指導教授に連絡を取ったのですが、いかんせん、私の指導教授は大学教授と裁判官を兼任している人なので、電話で話したときも非常に忙しそうで、「できれば近々お会いしたい」とお願いしたのに、あっさり断られてしまいました。結局、そのときには「論文のテーマは裁判所のホームページでも見て探しなさい。」という助言?があっただけでした。
と言っても、私の指導教授が特別不親切ということではないらしく、いろんなところで聞いた話では、ドイツの大学では論文指導教授というのは、一般的には名目的な存在に過ぎず、修士論文も博士論文も通常は学生が自分ひとりで書くもので、教授が格別、個々の学生の論文の内容を見て指導したりしないらしいのです(厳しい・・・)。
ま、そんな話も聞いていたので、忙しい教授を煩わすのは最小限にしなければいけないんだろう、と思っておりました。論文は春休み中に自分の中である程度構想を固めておき、夏学期が始まってから、テーマを先生に連絡すればいいや、と簡単に考えていたわけですが、どうも、それが悪かったらしいです。「ま、今は春休みだし~」と油断していたことも間違いでした。
今日のメールは、「最初に連絡してから2ヶ月も音沙汰なしとは何事ですか。すぐに連絡しなさい。4月1日までに連絡を取らなかった場合は、もうこれ以上Studiumを続ける気がないとみなします!」と厳しい内容でした・・・。慌ててFrau Dr.Bと指導教授にメールを打ち謝罪しましたが、こちらの意図と裏腹に指導教授に対して心証が悪くなっちゃったことに、ちょっと凹んでしまいます。
それにしても、大学院に入ってから半年経っても、大学の運営がよくわからず、未だに戸惑うことばかりです。1ヶ月前に行われた公法の筆記試験は、まだ採点されておらず、いつ返却されるかわからないまま。先に追試の日程だけは決まりましたが、本試験の結果がわかっていないのでどうしようもないです。夏学期のゼミや講義の詳細もまだ発表されていないので、夏学期の予定も立ちません。
ドイツは、何事においても受身でいては絶対ダメで、積極的に自分から行動すること=eigene Initiativeが大事な国ではありますが、大学生活も例外ではなくなかなか厳しいです。体力と根性と2ユーロに加えて、放り出されて右往左往しながら、日々痛い目に遭ってもくじけない鈍感力がないと、とてもLMUで学位(LLM)は取れそうもありません・・・。